談話室

▼▽夜の散歩から戻った時だった。スマホからけたたましく緊急地震速報のアラーム音が鳴り、直後に横揺れが始まった。テレビにも「強い揺れに警戒」の文字が現れ体が固まる。ただ両膝を付きじっとするしかなかった。

▼▽18日夜の地震だ。震度3の山形市でこれだから、6弱などに襲われた庄内の方々の恐怖はいかばかりだったか。ましてや沿岸部では津波の不安と闘いながらである。眠れぬ夜を過ごした人も多かろう。東日本大震災の記憶が蘇(よみがえ)る。犠牲者が出なかったのがせめてもの救いだ。

▼▽一夜明け、被害状況が明らかになってきた。ブロック塀や相撲場の倒壊、屋根瓦の落下など爪痕は大きい。これがもし、外で活動する人が多い日中だったらと思うと身の毛がよだつ。くしくも18日は児童がブロック塀の下敷きで犠牲となった大阪北部地震から丸1年だった。

▼▽「天災は忘れた頃にやって来る」は物理学者寺田寅彦の考えに基づく警句だが、近年は忘れる間すらないようだ。寺田は随筆で、地震は人間の力ではどうにもならないが災害は注意次第で軽減されうる-とも説く。余震や土砂崩落への警戒はしばらく続く。心にとどめたい。

(2019/06/20付)
最新7日分を掲載します。
  • 6月20日
  • ▼▽夜の散歩から戻った時だった。スマホからけたたましく緊急地震速報のアラーム音が鳴り、直後に横揺れが始まった。テレビにも「強い揺れに警戒」の文字が現れ体が固まる。ただ両膝を付きじっとするしかなかった。[全文を読む]

  • 6月19日
  • ▼▽東京五輪の卓球会場でコートを囲むフェンスと床面の色が「紅色」に決まった。競技会場や町中の装飾に用いる基本色(藍、紅、桜、藤、松葉)の中から、選手が白い球を見やすいよう光沢感のないものを選んだとか。[全文を読む]

  • 6月18日
  • ▼▽青空をバックに、通りの両側に緑の街路樹が並び、白が鮮やかな横断歩道を左から右へ4人が渡っている。英国ロンドンの通りの名をそのまま付けたビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケット写真である。 [全文を読む]

  • 6月17日
  • ▼▽首にタオルを巻いて、ジャンパーとオーバーを重ね着した男が写真に納まる。丸顔の表情は善良そうだ。写真の下のキャプションにはこうある。「青森刑務所での服役中、短歌を詠むことを覚えたという男 2003」 [全文を読む]

  • 6月16日
  • ▼▽「お掃除ロボット」が自動で障害物を避けながら家を掃除する。発表当時は驚いた光景も極端に珍しいものではなくなりつつある。人や物を検知し、ブレーキや発進を制御する車が走る時世である。当然かもしれない。 [全文を読む]

  • 6月15日
  • ▼▽哲学者の和辻哲郎は人間の気性を風土によって「モンスーン」「砂漠」「牧場」の三つに分類した。このうち東アジア沿岸などモンスーン地帯に住む人々は「受容的・忍従的」な特性があるという。もちろん日本人も。[全文を読む]

  • 6月14日
  • ▼▽人間という存在を端的に表すなら、どんな文章になるだろう。井上ひさしさん(川西町出身)の戯曲「きらめく星座」に、登場人物が自問自答する場面がある。国民が戦争に翻弄(ほんろう)され、命が軽んじられた時代が舞台だ。 [全文を読む]

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