談話室

▼▽近頃は、発信力重視の世の中と見える。何より政治の世界がそうだ。今回の衆院選では各党の党首に加え、知名度のある「看板弁士」が全国を駆け巡って弁舌を振るった。県内にも大物や人気の若手が次々と来援した。

▼▽確かに大事なことではあろう。一方で話すだけでなく、傾聴することの意味を静かに訴え掛けた人がいる。福島市出身の詩人で、一昨年亡くなった長田(おさだ)弘さん。詩集「黙されたことば」に「聴くこと」と題する作品がある。登場するのは通常は言葉を発しない物たちである。

▼▽「土が語ることば。」と書き起こした後は「泥が語ることば。/空のひろがりが語ることば。」。続いて詩人は言葉を孕(はら)む存在として、遠くの丘、巻雲、老いた樹皮、バッタ、シャクナゲ、大熊座などを並べ挙げる。そして、それぞれの呟(つぶや)きに「耳かたむけるのだ」と促す。

▼▽なぜなら、それらは「どこにもない傷口から流れだすことば」だからだ。土や雲や動植物は、普段寡黙な市井の人々の隠喩であろう。だが、黙して語らぬからこそ、隠れた傷みから流れ出るものもあるはずだ。きょうは政治家から、そんな言葉に耳を傾けてもらう日である。

(2017/10/22付)
最新7日分を掲載します。
  • 10月22日
  • ▼▽近頃は、発信力重視の世の中と見える。何より政治の世界がそうだ。今回の衆院選では各党の党首に加え、知名度のある「看板弁士」が全国を駆け巡って弁舌を振るった。県内にも大物や人気の若手が次々と来援した。 [全文を読む]

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