みんなの家庭菜園

[14]ナス 秋ナス楽しむには整枝や肥料適切に

2015年07月09日 掲載
 ナスは、高温と日照を好むため、夏は生育が旺盛で収量が多くなります。しかし、梅雨明けには管理不足により生育が低下し始め、晩夏には極端に生育不良となりがちです。今回は、おいしいナスを、秋まで長い期間収穫するためのこつを紹介します。

 最初に、ナスは茎や葉が育つ栄養生長と果実が大きくなる生殖生長が同時に進むため、収穫が始まると肥料や水を多く必要とします。肥料が不足すると生育が極端に悪くなり、収穫量が減ってしまいます。収穫が始まったら、2週間に1回の間隔で、窒素を含む即効性の肥料(液状の肥料または、水に溶けやすい肥料)を施します。施用量は、成分量で株当たり1グラム程度です。次に、水不足の場合は、つやの無い果実が多く発生します。干ばつが続くような場合は、少なくとも1週間間隔で、十分にかん水を行ってください。稲わら、草などのマルチが効果的です。

 3点目は、収穫量の低下を防ぐには、整枝をして過繁茂を防ぐことが重要です。収穫と同時に枝を整理していくことで、枝が混み合わず、株内部に十分な光が入るので、収量低下を防ぐことができます。イラストのように、側枝の更新を繰り返しながら、同じような場所に果実を何回もならせていきます。古い葉や病気の葉は適宜取り除きましょう。

 また、ナスの生育不良は肥料不足や水不足、過繁茂のほか、病害虫によっても引き起こされます。もし、極端な生育不良となり、その原因が土壌病害でない場合は、一挙に株の若返りを行う方法があります。具体的には、地面から約30~50センチの高さで株の刈り込みを行い、同時に、花や果実のほか、老化している葉、病害虫の被害葉も全て取り除き、同時に追肥も行ってください。この作業により、若い側枝に一括して切り替えることができます。ただし、この作業時期は8月中旬が晩限ですので注意してください。

 家庭菜園のナス栽培の最大の課題は、夏の生育不良です。生育不良の事例の多くは成り行きに任せた放任管理が原因です。今年は、うまく夏を越し、最も品質が良いといわれるおいしい「秋ナス」を楽しめるよう、チャレンジしてください。

(県農業総合研究センター園芸試験場・斎藤裕太郎)

ナスの整枝方法
ナスの整枝方法
2015年掲載分 一覧
2014年掲載分 一覧
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から