みんなの家庭菜園

[26]害虫対策 除草肝心、反射シートも有効

2015年10月01日 掲載
 今年は8月上旬まで例年よりも雨が少なく気温の高い日が続き、害虫が発生しやすい天候でした。みなさんの家庭菜園では、害虫が例年より多くて駆除に苦労しませんでしたか。今回は、家庭菜園で被害の多い害虫について、その特徴や農薬以外の方法による防除対策を紹介します。

 【アブラムシ類】 最も一般的な害虫で、体長は1~2ミリ、体色は緑色から黒色まで変化に富みます。葉の裏側や成長点付近に集団で寄生して吸汁するため、葉が巻き、奇形してしまうことで作物の生育が悪くなります。アブラムシの出すべとべとした排せつ物で病気が発生し、黒く汚れるため、外観が損なわれます。

 【アザミウマ類】 スリップスとも呼ばれ、体長1.5ミリ前後の細長い虫です。体が小さく、動きが素早いことから見つけにくい害虫ですが、花粉を好むことから、白い紙の上で花を軽くたたくことで確認することができます。成虫・幼虫ともに花弁や葉、果実で吸汁します。被害部が奇形やかすり状になったり、産卵した痕が白ぶくれになったりします。

 【オオタバコガ】 近年、県内でも広く発生するようになった飛来性の害虫です。交尾メスは一晩に200~300個産卵することもあり、メス1頭が飛来しただけで被害が大きくなることがあります。成虫の体長は約40ミリ、幼虫の体長は約17ミリで、幼虫の体色は、褐色から緑色まで環境条件で大きく変化します。幼虫は食欲旺盛で、花蕾(からい)や果実内に潜り込んで次々と食害するため、短期間に被害が発生することがあります。

 【モンシロチョウ】 成虫は日中飛び回っているので、見つけやすい害虫です。幼虫はアオムシと呼ばれ、体長約30ミリ、体色は黄緑色です。キャベツなどのアブラナ科の野菜を食べます。放っておくと葉脈を残して葉をほとんど食べつくしてしまいます。

 【防除方法】 (1)周辺の除草 雑草はアブラムシなどの害虫のすみかとなるため、畑の周りは除草(2)反射シートの利用 アブラムシ類やアザミウマ類はキラキラしたものや光を反射するものを嫌うため、作物の周りに張ると、飛来しにくくなる(3)捕殺 濡らしたティッシュなどでふき取ったり、手ですり潰したりして取り除く。オオタバコガは新葉や新芽の近く、モンシロチョウは葉の裏側に卵を1個ずつ産み付けるので、見つけたらつぶす(4)物理的な方法 不織布などを直接作物の上にかぶせておくと、害虫の寄生を防ぐことができる。風が通りにくくなるため、高温多湿になりやすく、障害や病気が出やすくなる。気温の高い時期には注意(5)コンパニオンプランツの活用 マリーゴールドを作物の脇に植えると、アザミウマ類の天敵であるヒメハナカメムシがアザミウマ類を補食する。
(県農業総合研究センター園芸試験場・後藤佳奈)
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