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実感、米沢藩の正月 上杉博物館の企画展、70点を初公開

2018年01月10日 14:40
米沢藩主上杉家の正月の様子を描いた「上杉鷹山正月図」
米沢藩主上杉家の正月の様子を描いた「上杉鷹山正月図」
 米沢市上杉博物館で、コレクション展「上杉家ゆかりの名品と地域の歴史を語る資料」が開かれている。同館が過去10年間で収集した書状や絵図、工芸品など約1万点の中から、「新年を迎える」をテーマに約70点を初公開。米沢藩主上杉家や置賜ゆかりの資料を中心に、江戸時代から昭和初期にかけての正月の暮らしぶりを垣間見ることができる。

ハレの喜び、雪国の苦労も

 上杉家ゆかりの品▽米沢藩士▽描かれた歴史▽町と村の生活▽近代の人と社会―の5章構成。いずれも、これまで日の目を見ることのなかった所蔵品のうち、整理や調査が進んだものを展示している。この他、資料収集や収蔵品の修復・保管、展示に至るまで、博物館の役割や学芸員の仕事を紹介するコーナーもある。

 目玉の一つ「上杉鷹山正月図」(江戸時代)は、9代藩主鷹山に新年のあいさつに訪れた10代か11代藩主の姿が描かれている。2人が囲むお膳には、山盛りの白米にのしあわびや勝ち栗、昆布などの縁起物が並び、口元には心なしか笑みが浮かぶ。財政難で藩主自ら倹約に努めながらも、年に一度のハレの日に心躍らせる様子が見て取れる。

 今も昔も変わらない雪国暮らしの苦労を物語るのが「猪苗代片町他二ケ町宛 達書」=いなわしろかたまちほかにかちょうあて たっしがき、1837(天保8)年。米沢城下を流れる木場川は冬になると雪で水があふれ、辺りに甚大な被害をもたらした。これを受け、藩は川幅の維持や雪の片付け、冬期間中の橋の撤去などを命じたことが記されている。藩も手をこまねいた冬の生活をうかがい知ることができる。

 コレクション展を企画した同館の主任学芸員佐藤正三郎さんは「殿様や市井の人々が正月をどんな気持ちで、どのように過ごしていたのか、年の初めに思いをはせてみてほしい」としている。14日まで。

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