県内ニュース

鳥インフル発生時、態勢築く建設業界 養鶏場多い庄内地方、大雪時の人手確保懸念

2018年01月16日 11:16
昨年10月に新庄市で行われた鳥インフルエンザ発生時のニワトリの捕獲訓練。感染確認後は県や建設業者などが連携し、埋却や運搬などを行う
昨年10月に新庄市で行われた鳥インフルエンザ発生時のニワトリの捕獲訓練。感染確認後は県や建設業者などが連携し、埋却や運搬などを行う
 高病原性鳥インフルエンザの発生が懸念される中、県内で最も養鶏場数と飼育数が多い庄内では、建設業協会が態勢づくりを進めている。発生時は迅速な対応が必要で、原則24時間以内に殺処分され、埋却や運搬などの作業については、県との協定に基づき同協会が担う。万一、大雪と重なれば除雪に人を取られて重機のオペレーター確保が困難になることも想定され、他地域との連携も必要になってくる。

 県内の養鶏場の農場数(2017年2月1日現在)は482カ所(飼育数約126万羽)で、うち135カ所(約65万羽)が庄内にある。飼育数で52%が集中する。

 県建設業協会は、家畜伝染病(口蹄疫=こうていえき、豚コレラ、高病原性鳥インフルエンザ)の発生時、県の緊急の対策業務に協力する協定を11年3月に締結。協定に基づき、埋却溝の造成や家畜の死骸・汚染物品の運搬、消毒ポイントの設営などを請け負う。

 中でも迅速な対応が必要なのが、感染確認後、原則24時間以内に行われる殺処分だ。殺処分は県職員らが担うが、1万羽以上の養鶏場の場合、農場周辺に穴を掘り、埋める埋却処分が基本になるという。具体的な態勢づくりは、酒田、鶴岡の各建設業協会支部で取り組む。

 昨年11月ごろには、県庄内総合支庁の担当職員とともに大規模な養鶏場を訪れ、現地状況を確認した。地質などの条件で異なるものの、砂丘地で約2千羽を埋却する場合、深さ4メートル、幅16メートルの穴が必要と試算し、土の仮置き場、防疫フェンスの設置場所、機材と人員も想定した。1カ所当たり最低2台のバックホーとオペレーターが必要という。また、感染が確認された養鶏場1カ所につき8カ所の消毒ポイントを設置するための資機材、人員なども整理した。

 飼育数や会員企業の拠点に考慮して酒田市内は3地区、鶴岡市内は4地区に分け、対応の中心になる各支部理事の企業と協力企業を割り当てている。

 バックホーを操縦できる人材は除雪にも従事しているといい、大雪と鳥インフルエンザの発生が重なった場合は人手の確保が課題となり、他地域からの協力も不可欠だ。酒田市の場合、午前7時を目標に除雪しなければならない市道だけで総延長が約千キロある。関係者からは「どちらも『やって当たり前』とされる業務。万が一の際は除雪への県民の理解が必要だ」との声も聞かれる。

 対応を担当する同協会酒田支部理事の阿部正志阿部建設社長は「いずれも県民生活を守るために重要な仕事。課題を一つずつクリアし、期待に応えられる態勢をつくりたい」と話した。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から