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脈拍呼吸と計測、敷いて寝るだけ フューチャーインク(米沢)が商品化

2018年02月11日 13:20
ベッドに設置されたセンサーシート。制御回路(右下)を介して脈拍や呼吸の状況を表示する(フューチャーインク提供)
ベッドに設置されたセンサーシート。制御回路(右下)を介して脈拍や呼吸の状況を表示する(フューチャーインク提供)
 印刷方式による電子回路形成技術で事業展開する山形大発のベンチャー企業フューチャーインク(米沢市、社長・時任静士山大卓越研究教授)は脈拍や呼吸などの状態を計測するセンサーシートを商品化した。ベッドに敷いて使う介護用装置として大手メーカーとの年間3千台程度の取引が内定した。2016年4月の設立後、初の製品販売で、今後は自動車やロボット関連への応用を目指す。

 ベッド用センサーシートは厚さ0.5ミリ以下で幅60センチ、長さ10センチほど。胸の位置に敷き、その上に寝るだけで脈拍や呼吸を計測できる。薄いため使用の際の異物感はなく、装置を手首などに巻いたり、体に着けたりする一般的なセンサーに比べて利用者の負担が軽減される。

 同社が主力とするのは微細なインクで薄いフィルムなどに回路を印刷する技術。今回は高分子材料でフィルムに回路を形成し、脈や呼吸による微弱な加圧によって発せられる信号を検出する。その感度や信号の変動に対応するスピードなどに関してメーカーから高い評価を得た。メーカー側は介護施設などに販売する考えで、利用者の健康状態や睡眠の深さに加え、徘徊(はいかい)防止などに活用されるという。

 3年後をめどにシートと制御装置にデータ解析ソフトを組み合わせ、フューチャーインクブランドとして販売する計画。この分野で年間5千万~1億円の売り上げを目指す。熊木大介副社長は「今後は自動車の座席に設置して眠気を検出するシステムや産業用ロボットの動作解析などへの応用の可能性を探る」とする。

 今回の開発は、文部科学省と科学技術振興機構(JST)が革新的な取り組みを集中的に支援するセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの一環として進めている。

 センサーシートのサンプルは、14~16日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる展示会「プリンタブルエレクトロニクス」に出展する。このほか、時任教授がセンター長を務める山大有機エレクトロニクス研究センター関連では、折り曲げ可能な高機能集積回路やロボット向け皮膚型センサーなどの研究成果を展示する。

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