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肉牛の町で進むバイオガス発電 飯豊・8月めど、プラント着工

2018年02月23日 11:03
 飯豊町でバイオガス発電事業プロジェクトが進められている。牛ふんを発酵させ発電・発熱し、併せて液肥も生産する計画で、米沢牛の主産地という特色を生かした資源循環型の構想だ。東日本大震災以降、再生可能エネルギーが注目される中、持続可能なまちづくりを目指す。

 プラントの建設予定地は同町添川の眺山牧場。事業主体となる東北おひさま発電(長井市)によると、発電規模は約300キロワット、年間発電量は一般家庭約600世帯分に相当する250万キロワット時を見込む。

 今年8月をめどに着工し、早ければ来年3月に試験運用を開始する。事業費は約7億円。

 飯豊町は米沢牛の主産地として知られる。肥育頭数は約2600頭(昨年4月現在)で、豚も合わせた家畜排せつ物は年間4万トンに上る。現在は町有機肥料センターや生産者による堆肥化などで処理しているが、町内で事業拡大の動きがあり排せつ物の増加が予想されている。

 プラントは畜舎近くに建設し、パイプで肉用牛700頭の排せつ物を直接搬入、密閉された発酵槽で微生物を使って処理するため、臭気を抑えることができるという。発電過程で出る熱エネルギーを地元農家のハウスに供給したり融雪に活用したりする構想もある。

 町は昨年10月、国から「バイオマス産業都市」の認定を受けた。後藤幸平町長は「家畜排せつ物に伴う課題を一挙に解決するプロジェクト。今後もエネルギーの地産地消に積極的に取り組みたい」と話す。

 東北おひさま発電の後藤博信社長は「液肥を活用し飼料米も生産する循環型の取り組みで、飯豊牛のブランド力をさらに高めることにもつながる」と語る。

 東日本大震災の原発事故は、原子力発電に依存した日本社会に大きな課題を突きつけた。「3・11がいまの自分の原点」と後藤社長。「東京中心の文化はいずれ行き詰まる。大資本に頼るのではなく、地に足を着け自然と共生する生活が大切。持続可能な地域社会の実現に向け、小さな火種をともしたい」と続けた。

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