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避難所の日々、ゲームで体験 寒河江のNPO法人ら制作

2018年03月11日 12:00
避難所運営ゲームの山形県版を制作した、やまがた絆の架け橋ネットワークの早坂信一さん=寒河江市
避難所運営ゲームの山形県版を制作した、やまがた絆の架け橋ネットワークの早坂信一さん=寒河江市
 大規模地震が発生した際に避難所で起こり得る、さまざまな事案への対処法をゲーム形式で学ぶ「避難所運営ゲームHUG」の山形県版が完成した。カードに記された避難所の緊迫した状況を疑似体験しながら対処法を考え、地域の防災力アップに結び付けてほしいと寒河江市のNPO法人らが制作した。

 ゲームでは「両親が家の下敷きになって安否が分からない子ども」「乳幼児を連れた家族」「世帯主が認知症」など、避難者個々の状況が記されたカードを避難所に見立てた平面図に配置していく。約50分の制限時間で次々にカードが読み上げられ、災害時要援護者に配慮しながら部屋割りや対応を考え、参加者同士の合意形成を図っていく。「毛布が50人分しかなく、後から来る被災者の分がない」「呼び掛けに反応しなくなった人がいる」などの状況も出てくる。

 全170枚あるカードは静岡県が開発したオリジナル版をベースに、山形ならではの特徴も反映。高齢の避難者や、車で避難する人たちが多い状況を踏まえ、駐車スペースとなるグラウンドが積雪で使えない場合の対応策も考えさせる。津波被害を想定した「庄内版」も用意している。

 山形県版を制作したNPO法人やまがた絆の架け橋ネットワーク代表理事の早坂信一さん(48)=寒河江市内の袋=は、東日本大震災を機に全国の被災地でボランティア活動をする中で「経験したノウハウを次に生かしていく必要がある」との思いを強くしたという。交流があった東北公益文科大の武田真理子教授のゼミ生にも協力を依頼。東日本大震災を経験した宮城県南三陸町の住民から学生たちが聞き取った避難所の状況も反映させ、制作ではやまがた社会貢献基金の助成を受けた。

 早坂さんは「ゲームには正解があるわけではなく、集まった人によってさまざまな意見が出され、短時間でまとめるための話し合いの過程が大事」と強調。「避難所の運営は1人のリーダーシップで動くものではなく、一人一人が積極的に動くことが求められる。ゲームを通して地域の防災を見直すきっかけにしてほしい」と語る。

 問い合わせは同ネットワーク事務所0237(85)1070。

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