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震災7年、県内各地で追悼行事 一歩ずつ古里の復興願う

2018年03月12日 07:51
 東日本大震災から7年となった11日、県内各地で被災者に思いを寄せる行事が行われた。一人一人が鎮魂の祈りをささげ、東北地方の一員として復興への決意を新たにした。

避難者が思い訴える
避難者の現状を報告する大矢真実さん=米沢市・伝国の杜置賜文化ホール
避難者の現状を報告する大矢真実さん=米沢市・伝国の杜置賜文化ホール
 米沢市では伝国の杜置賜文化ホールで、復興のつどい・追悼式が行われた。2011年8月に福島県郡山市から生後1カ月だった長男とともに米沢市に自主避難した大矢真実さん(37)が現状を報告し、「(福島にとどまった人と避難した人の関係など)同じ福島県民が分断されている今の状況が悲しい。どんな選択をしてもお互いを思いやり、支援し合える社会になることを願う」と訴えた。

 引き続き、坂本九さんの娘で歌手の大島花子さんとシンガー・ソングライター丹波恵子さん(山形市在住)によるコンサートが開かれ、絆の大切さを歌い上げた。日暮れには会場前の広場に竹あかりが登場し、震災復興を祈るともしびが優しく光った。

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歌や踊りで心一つに
震災復興への願いを込め、須貝智郎さん(右)の歌や踊り、演奏が繰り広げられたコンサート=南陽市
震災復興への願いを込め、須貝智郎さん(右)の歌や踊り、演奏が繰り広げられたコンサート=南陽市
 南陽市のシンガー・ソングライター須貝智郎さん(65)らによる復興支援コンサートが、同市法師柳の須貝さん宅で開かれ、震災を風化させないとの思いを共有した。福島県川内村で被災し、飯豊町に移住した細渕貞夫さん(68)里久子さん(59)夫妻が、震災後の生活や除染作業の様子などを写真を交え紹介。午後2時46分に全員で黙とうをささげた後、出演者が歌のほかギターやサックス、津軽三味線の演奏、踊りなどを披露した。最後は全員で「ふるさと」を合唱。楽器や農作物のチャリティーオークションも行われた。

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 山形市の伊藤道場が主催する東日本大震災復興祈念の剣道大会が、中山町総合体育館で開かれた。被災地を含め県内外から少年少女の剣士が出場。10日は親子3人組の団体戦、11日は小中学生の学年別個人・団体戦を繰り広げた。福島県広野町から出場したチームの監督根本敏法さん(45)は「避難生活でけいこができない期間もあった。よく頑張って戦っている」と子どもたちの奮闘をたたえた。

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太鼓演奏、聴衆に元気
勇壮な音色を響かせた鶴岡太鼓フェスティバル=鶴岡市・荘銀タクト鶴岡
勇壮な音色を響かせた鶴岡太鼓フェスティバル=鶴岡市・荘銀タクト鶴岡
 震災復興支援公演「鶴岡太鼓フェスティバル」が、荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれ、約150人の打ち手たちが小気味よいばちさばきで聴衆を楽しませた。庄内地方を中心に県内の和太鼓16団体が出演。各団体は大小さまざまな太鼓を使い、躍動感あふれる演目を披露し、宮城県の「利府太鼓」も特別出演した。力強い音色に観衆から演目が終わるごとに大きな拍手が送られていた。

 出演団体でつくる実行委員会が主催し18回目。収益の一部は宮城県太鼓連盟に贈る。

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歌手、アイドルが募金
ご当地キャラクターが会場を盛り上げた復興支援チャリティーイベント=寒河江市・最上川ふるさと総合公園
ご当地キャラクターが会場を盛り上げた復興支援チャリティーイベント=寒河江市・最上川ふるさと総合公園
 復興支援チャリティーイベントが、寒河江市の最上川ふるさと総合公園で開かれた。大江町在住のシンガー・ソングライターkiyoさんや、米沢発のご当地アイドルグループ「Ai―Girls(アイガールズ)」など5組が出演。演奏の合間に募金を来場者に呼び掛けた。西村山地区のご当地キャラクターも駆けつけ、会場を盛り上げた。

 この日集まった募金は宮城県気仙沼市の児童施設に寄付される予定。

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炎で描くメッセージ
火がともされたキャンドルを見つめる子どもたち=酒田市
火がともされたキャンドルを見つめる子どもたち=酒田市
 鶴岡市では鶴岡アートフォーラムで手作りろうそくをともす「7年目のキャンドルナイト」が開かれた。ろうそく入りの紙コップには「がんばろう東北」「いつも笑顔で」などと記され、入り口付近に飾られた。会場では市民有志による合唱やオカリナの演奏などが披露された。実行委員の山形大4年小野美乃里さん(22)は「これからも自分ができることを考えていきたい」と話していた。

 酒田市でも「7年目のキャンドルナイトin中町」が中町にぎわい健康プラザ周辺で開かれた。数多くの紙コップキャンドルに灯がともされ、「3・11わすれない◎きぼう」「ガンバレとうほく!!」の文字が浮かび上がった。酒田マリーンジュニア合唱団が歌声を披露し花を添えた。

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 山形市では、市役所の「千年和鐘」前で追悼・復興祈願式が行われた。地震発生時刻に佐藤孝弘市長が鐘を打ち、全員で黙とう。佐藤市長は「市内では今なお764人の方々が避難生活を送っている。心のケアに向けてはさらなる取り組みが必要だと思う。被災者と共に歩み、真の復興に尽力していく」と誓った。若松正俊副知事や避難者、ボランティアらも順に鐘を鳴らして祈りをささげた。

◎はハート(白)

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