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【高校野球】100回目の夏へ、山形大会開幕

2018年07月13日 08:54
 100回目の夏に向けた熱い戦いがスタートした。中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた(県野球場)で12日、行われた全国高校野球選手権山形大会の開会式。スタンドでは終戦翌年の復活大会に出場した大先輩が選手に拍手を送り、園児や高校生が太鼓や踊りで節目の大会を盛り上げた。

開会式で球場を行進する選手に拍手を送る渡部盛雄さん(右)=中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた
開会式で球場を行進する選手に拍手を送る渡部盛雄さん(右)=中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた
はつらつさ当時と同じ―戦後初の全国大会出場、山形中主将の渡部さん
 戦後初めて全国中学優勝野球大会(現全国高校野球選手権)が行われたのは1946(昭和21)年の夏だった。敗戦のわずか1年後。その大会の開会式で式辞を述べた元連合国軍総司令部(GHQ)中佐のポール・ラッシュ氏は出場19校の主将一人一人にボールを手渡した。そのうちの一つを受け取ったのが、当時の山形中(現山形東高)野球部主将・渡部盛雄さん(89)=兵庫県神河町=だ。

 「服装も態度も(自分たちの時代より)立派。ただ、はつらつとした姿だけは当時と変わらない」。山形大会が開幕した12日、開会式で山東ナインが入場すると、渡部さんは目を細めてこう語った。

 戦地から命からがら復員した級友たちの間で、野球がしたいという話が持ち上がった。「腹が減ることをしてどうする」と批判も浴びたが、「野球が好きだった。その一心だった」と渡部さん。戦死した仲間の志を受け継ごうと、地縁や血縁をたどって遺品のユニホームやグローブ、バットなどを譲り受け、畑になっていたグラウンドの整備から始めた。

 甲子園は当時、米軍に接収されていたため、代わりに会場となった西宮球場へは汽車で向かう。道すがら、車窓には復興に汗する人の姿が映った。大会は1回戦で敗退。だが「思う存分、野球ができるのがうれしかった。ようやく平和が訪れたと感じた」。

星幼育園の園児が元気に和太鼓演奏を披露した
星幼育園の園児が元気に和太鼓演奏を披露した
ダンス、太鼓が盛り上げに一役
 開会式に先立って行われたパフォーマンスで最初に登場したのは星幼育園(山形市)の年長児25人。音楽に合わせて力強く「星雲太鼓」を鳴らす姿を観衆が見守った。

 全国大会にも出場経験がある天童高ダンス部の部員は、アクロバティックな創作ダンスを披露。引き続き、始球式のボールが主催者のヘリからグラウンド中央に投下されると、スタンドから大きな拍手が湧いた。

 観客席で見守った山形市松山3丁目、自営業丸山和則さん(58)は「節目の大会がいよいよ始まる。何とか予定を明けて観戦したい」と試合を楽しみにしていた。

躍動感に満ちたパフォーマンスで会場を盛り上げた天童高ダンス部員
躍動感に満ちたパフォーマンスで会場を盛り上げた天童高ダンス部員


[特集]高校野球

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