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豪雨被害「山形でも起こりうる」 愛媛・西予で活動の県自主防災アドバイザー・千川原さん

2018年07月20日 09:15
豪雨災害で倒壊した建物=13日、愛媛県西予市(千川原さん提供)
豪雨災害で倒壊した建物=13日、愛媛県西予市(千川原さん提供)
 西日本豪雨の発生から2週間が経過した。平成最悪とされる豪雨の爪痕は深く、各地で懸命な復旧作業が続いている。県自主防災アドバイザーの千川原公彦さん(47)=米沢市出身=は、12~17日の日程で愛媛県西予市に入り、被災者支援に当たった。山形新聞の取材に応じて泥流に巻き込まれた街の状況を説明し「決して人ごとではなく、山形でも起こり得る」と県民に警鐘を鳴らした。

 西予市は愛媛県西部に位置し、人口は約3万8千人(6月末現在)。肱川(ひじかわ)が氾濫して大規模な浸水被害が発生し、5人が犠牲となった。500棟を超える民家が床上浸水し、全半壊した建物も多い。千川原さんは「(山形市の)馬見ケ崎川と川の規模は近く、小白川町周辺が浸水したイメージ」と話す。

 中央共同募金会を設置主体とした「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議」の要請を受け、12日に被災地入りした。主に災害ボランティアセンターで運営支援を行い、被災状況などの情報収集やボランティアの差配にも尽力した。被災地域では、屋内の泥かき作業などが続いているが、少しずつ改善されてきているという。

 多い時には1日約1100人のボランティアが集まったが、課題となっているのが暑さ対策だ。毎日、数人が熱中症になり、対応に追われた。医師や看護師などを集めた救護班を立ち上げた他、ボランティアに15分に1度、水分補給をするよう声を掛けたり、ボランティアセンターの職員に指導したりして体調管理の徹底を促した。

泥流が入り込んだ家屋で泥かき作業などに取り組むボランティアら=13日
泥流が入り込んだ家屋で泥かき作業などに取り組むボランティアら=13日
 西予市の地形について、「周りを山に囲まれ、郊外には田園風景が広がっており、山形に近いものを感じた」とし、「山形でも2、3メートル浸水することは十分あり得る。西日本豪雨は別世界の話ではない」と強調する。

 最近では九州豪雨でも支援活動を行うなど被災地での豊富な経験から行政や住民、民間のボランティア団体の情報共有が重要とし、「非常時は垣根を越え、柔軟な対応が求められる」と指摘した。県民が今、すべきこととして、災害を想定し、行政に依存せずに、自分に何ができるか考え、心構えをすることとした。

 千川原さんは21日から再び西予市で活動する予定。いまだに一部の地域では電気やガス、水道が止まったままになっているとした上で、「復旧に向けて前進はしている。住民が求める支援をしていきたい」。被災者が一日も早く安心した暮らしができるように、活動を続けていくつもりだ。

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