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最上・庄内豪雨、避難所利用は3割 危機意識に温度差

2018年08月11日 11:12
住民が身を寄せた避難所。避難指示に応じた人は限定的だった=6日、戸沢村
住民が身を寄せた避難所。避難指示に応じた人は限定的だった=6日、戸沢村
 最上、庄内地域を襲った記録的大雨で、避難指示が出された約9千人のうち、市町村が開設した避難所を利用した住民は3千人ほどにとどまったことが10日、山形新聞の聞き取りで分かった。親戚宅などに身を寄せるケースはあるものの、避難しなかった住民が多いとみられ、危機意識の温度差が改めて浮き彫りになった。

 県内は5日から6日朝にかけて豪雨に見舞われ、酒田、尾花沢、戸沢、新庄、最上の5市町村が避難指示を出した。

 対象者が最も多かった酒田市では5日の大雨で八幡地域の1424人に、6日の最上川河口付近の増水で主に市街地の2725人に避難指示が出された。市の把握では、実際に避難したのは自主的を含め5日が最大約900人、6日は最大約1300人だった。

 両地域とも防災無線や広報車で同じように情報提供が行われたが、5日は激しい雨の中での指示・勧告だった上、人口の少ない周辺部だったため警察署員や消防団員などによる戸別訪問で促すことができた。

 しかし、6日はほとんど降雨がない状態が続く中、人口の多い地域で市民に情報を届けるため、市は午前6時から8回にわたって緊急速報メールを流し、勧告・指示をしたが、避難しない市民も多かったという。市危機管理課は「実際に行動に移してもらうための働き掛けが重要だと痛感した。声を掛け合う体制づくりも考えなければならない」と話した。

 尾花沢市では2日間で計1852人に指示が出され、応じたのは100人程度。このうち171人に指示が出た鶴子地区で実際に避難所に身を寄せたのは2世帯2人だった。地元区長の本間仁七さん(70)は「行政の指示が十分伝わらなかった」と振り返る。市行政危機管理係は「深夜で状況を見通せない中、区長を通じた呼び掛けだけになってしまった。自主防災組織の連絡網や、防災行政無線を有効活用した周知に努めたい」とする。

 集落の冠水など甚大な被害を受けた戸沢村。計約2800人への指示に対し、避難したのは700人程度だった。新庄市は約170人のうち約70人、最上町は約330人のうち110人ほどにとどまった。

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