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道路標識の英語併記、導入はSLOW 県内、需要高まるも費用の壁

2018年10月10日 09:13
外国人旅行者の増加を受け、設置された「止まれ」に「STOP」を併記した標識=山辺町山辺
外国人旅行者の増加を受け、設置された「止まれ」に「STOP」を併記した標識=山辺町山辺
 訪日外国人の増加や2020年東京五輪・パラリンピック開催を控え、全国で英語を併記した道路標識の設置が進められている。外国人旅行者受け入れが過去最多を更新し続ける本県でも見掛けるようになった。外国人ドライバーからは歓迎の声が上がるが、費用の面から思うように設置できない現状も浮かび上がる。

 訪日外国人観光客は近年右肩上がりで伸び、2017年には過去最高の2869万人を数えた。政府は20年に4千万人の目標を掲げており、道路標識を外国人にも分かりやすくするよう17年7月、警察庁などは道路標識に関する命令を改正。一時停止の「止まれ」に「STOP(ストップ)」、「徐行」に「SLOW(スロー)」を加えた。

 全国的な流れは本県にも波及しており、17年の外国人観光客は約19万人を記録。5年連続で前年実績を上回った。レンタカーの利用も増えており、ニッポンレンタカー山形駅前店によると、毎月1、2人の外国人が訪れ、ウインタースポーツを楽しむ人たちでにぎわう冬季は特に増える傾向にある。今年1月は5人ほどの中国人や米国人が利用したという。さらに本県には運転免許を持つ外国籍の約3400人が生活している。

 外国人の来県や生活者が増える中、これらの運転手が当事者となる事故は増えている。県警交通企画課によると、過去5年は年間60~90人で推移。17年は92人を数えた。

 外国人ドライバーからは英語併記の標識の普及を望む声が上がる。カナダ出身で、天童市の中学校で外国語指導助手(ALT)を8月まで務めていたクリスチャン・ロブマンさん(27)は通勤や休日に県内外へ出掛ける際に運転していた。母国の標識と形や色が似ていても意味が違うなど、日本での運転に慣れるのに苦労したという。「(併記の標識は)漢字が分からない人も安心。英語ならみんな理解できるはず」と話す。

 本県には「徐行」の道路標識はなく、一時停止の英語併記標識の設置状況は5月末現在104基で、総設置数の約1%にとどまる。背景には財政の問題がある。設置するのに1基当たり十数万円の費用がかかるという。県警は老朽化や破損が見つかったものから随時、新標識への移行を進めていく方針でいる。

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