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豪雪活用、空き家を雪室に再生 金山町有屋の団塊世代が挑戦

2018年10月15日 11:03
実家を雪室に改修している小沼正和さん=金山町有屋
実家を雪室に改修している小沼正和さん=金山町有屋
 マイナスイメージの強い「空き家」と「豪雪」。この二つを組み合わせて、雪室として活用する試みが金山町有屋で進んでいる。金山中で一緒だった団塊の世代が中心となって実証実験を行い、建物も改修中。関係者は「新たな空き家問題解決策のモデルにしたい」と意欲的だ。

 空き家は、町出身で現在は宮城県塩釜市に住む無職小沼正和さん(69)の実家。建築関係の仕事をしていた小沼さんが約50年前に建てた木造2階建てで、解体するのはもったいないと、金山中の同級生らと活用策を模索していた。

 有屋地区は雪が2階部分に達するほどの豪雪地帯。県に相談したところ、山形大工学部の横山孝男名誉教授を紹介され、雪室の提案を受けた。小沼さんたちはことし4月、玄関部分で小型雪室の実験をスタート。壁を断熱材で覆い、周りの田んぼや道端から残雪を運び込み、5月上旬にふたをした。室温と外気温を計測しながら実験を続けたところ、7月下旬まで雪が残ることが証明された。

改修が進む小沼さんの実家
改修が進む小沼さんの実家
 8月からは本格的に母屋の改修に入り、小沼さんが週1回のペースで町を訪れ、地元業者と作業している。雪室は1階に整備し、広さは約50平方メートル。保冷効果を高めるため壁に厚さ20センチの断熱材を貼り、床にはおがくずや木材チップを敷き詰めている。屋根の一部を取り除き、降雪時は雪が屋内に入って1階にたまる仕組みも考えている。

 11月末までの完成を目指しており、野菜などの貯蔵を希望する人に貸し出す予定。管理運営のためのNPO法人設立を申請中で、小沼さんは「子孫のために自然に優しいものを残したい。同時に空き家対策の一案になれればうれしい」と話している。

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