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コメ「亀ノ尾」生みの親、阿部亀治に再び光 庄内、余目四小学区で生誕150年記念事業

2018年10月15日 14:04
阿部亀治の生誕150年記念事業として、顕彰碑の修繕などが行われている=庄内町小出新田
阿部亀治の生誕150年記念事業として、顕彰碑の修繕などが行われている=庄内町小出新田
 はえぬきやつや姫、今秋本格デビューした雪若丸といった現代の食卓に上る多くのコメのルーツとなった品種「亀ノ尾」は、庄内町の育種家・阿部亀治(1868~1928年)が見つけた稲穂から生まれた。亀治の生誕150年を機に、出身地の余目四小学区の住民を中心に記念事業が行われるなど、古里の偉人の功績を再認識し、発信しようとの機運が高まっている。

 亀治は1868(慶応4)年3月、同学区内の小出新田地区の農家に生まれ、12歳で家業を継いだ。度重なる冷害や、庄内地域の強風に耐えうる水稲品種を探していた26歳の頃、立谷沢地区の熊谷神社近くで、倒伏せず実を結ぶ3本の稲穂を発見。このもみを原種に研究を重ね97(明治30)年に亀ノ尾を生み出した。

 食味が良く、安定した収量が見込める亀ノ尾は全国で栽培された。その後も交配親として育種家の注目を集め、ササニシキ、コシヒカリなど優良米の祖先となったほか、近年は人気漫画に登場する「幻の米」のモデルとして脚光を浴びた。酒造用としては今も各地で需要がある。亀治は1927(昭和2)年に藍綬褒章を受け、地元の八幡神社に顕彰碑が建てられた。

 小出新田地区住民でつくる阿部亀治翁顕彰会は、亀治の孫で同地区出身の谷内昭治さん(北海道在住)から、「祖父の功績を後世に残すために使ってほしい」と受けた寄付金で記念事業を展開。顕彰碑の修繕や、説明板など周辺環境整備、記念誌発行に取り組んでいる。27日に会員らで行う顕彰祭で熊谷神社を参拝し、地元での神事の後、事業について報告される。

 余目第四公民館では18日午後1時半から亀ノ尾をテーマとする記念講演が行われ、同6時半から亀ノ尾を使った日本酒やおにぎりを味わうイベント(前売り券が必要)も企画。館内には亀治をはじめ7人の水稲育種家の功績などを紹介する「亀ノ尾の里資料館」がある。同館を管理する和合の里を創る会は「亀治と亀ノ尾を、地域の誇りとして発信していきたい」としている。問い合わせは同会0234(44)2162。

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