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ワーコム、無農薬栽培の挑戦を応援 真室川・開発の生育補助剤、成果発揮

2018年11月03日 14:16
「マグミール」の成分となるマグネシウム粉末や植物粉末を手にする栗田幸秀社長=真室川町・ワーコム農業研究所
 ワーコム農業研究所(真室川町)が開発し、改良を加えた農作物生育補助剤が、実証的に使用する県内外の農家で成果を発揮している。無農薬栽培へのチャレンジを促す新資材として注目され、販売をスタートさせた。

 生育補助剤の名称は「マグミール」。植物に含まれるポリフェノールと天然鉱石由来の酸化マグネシウムが水と混ざると過酸化水素が発生し、それぞれの持つ抗菌作用が相乗的に高まる。栗田幸秀社長(35)が作用に数年前に着目し関連特許を取得したり、最適な植物の種類や配分比率を研究したりして完成させた。

 研究には山形大工学部、農学部、県も協力し、いもち病やモミ枯れ細菌病などの病原菌防除効果については同農学部の研究で立証済みだという。マグミールは、粉末にした植物とマグネシウムに水を加える方式で、水溶液散布型とつり下げ型の2タイプがある。近年は最上地域の水稲、ネギ農家や山梨県のモモ栽培農家などの要望を受け、農薬の散布時期に、置き換えて使用してもらっている。

 最上地域の水稲農家は4年前から、(1)殺菌、殺虫剤ともに使用(2)殺虫剤のみ使用(3)マグミール使用(無農薬)―の3エリア(各約10アール)に分け栽培。この農家の分析では、マグミールの効果は徐々に表れ、昨年は(3)のエリアのカメムシ被害粒数の割合が0.5%で、(1)の半分、(2)の3分の1にとどまった。また(3)は無農薬ながら、収量で(1)を上回り、(2)と同等だった。山形大工学部の各種分析で食味が高い傾向も出ている。

 ワーコムによると、現在国内で約60戸の水稲、野菜、果樹農家がマグミールを試し、農薬使用量の減少につなげている。キュウリやズッキーニ、小松菜などは無農薬への完全移行に成功した事例もある。

 国内各地に代理店を置き、販売を開始。栗田社長は「この資材の活用で無農薬栽培に取り組む農家が増え、産業として農業がより魅力的になるようにしていきたい」と話す。問い合わせは同社0233(65)2575。

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