県内ニュース

米沢市訪中団同行記(下)深セン 中国のシリコンバレー

2018年11月07日 18:23
携帯電話の修理やパーツを扱う店が並ぶ電気店街=深◎
◎は土ヘンに川
 「中国のシリコンバレー」「イノベーション(技術革新)の都市」などと呼ばれ注目されている広東省深◎(しんせん)市。地元関係者は「中国の秋葉原」とも。さまざまな異名が出るのは勢いがある証しだ。当然ながら「ものづくりの町」から来た米沢市訪中団にとって素通りはできない。小型無人機「ドローン」の世界最大手のショールームや電気店街をじっくり視察した。
[動画付き記事 動画はコチラ]

 香港と深◎は列車で約40分。とはいえ、社会主義の中国に資本主義を併存させる「一国二制度」を取っている香港から深◎入りするのは、外国に行くのと同じこと。特に外国人の場合は出入国審査が必要となる。両手すべての指紋をスキャナーで採取されるなど、日本から香港に入る以上に厳重だった。

 駅を出ると高層ビル群が目に飛び込んできた。一方で、展望台から町並みを見渡すと、川を挟み区画されていない水田がビル群の間近にあった。団員の神田仁さん(62)は「都市が変貌するスピードが、とてつもなく速いことがうかがえる」と感想を語った。

 改革・開放政策で経済特区に指定されたのが約40年前。外国資本、技術の導入が後押しとなり、最近10年間で世界的な携帯電話メーカーのファーウェイ社などハイテク企業が林立する都市となったが、かつては「何もない土地だった」(現地関係者)という。

 一行はドローンや立ち乗りの電動二輪車「セグウェイ」などのショールームが入るビルを視察した。中でも世界のドローン市場で7割のシェアを占めるDJI(本社・深◎)の製品はひときわ、目を引いた。ショールームの奥に展示してあった農薬散布用のドローンはプロペラが八つあり、直径2メートルほどの大きさ。店の従業員によると、バッテリー駆動で、5メートル四方に農薬を散布しながら約25分間飛行できるという。

 団員の斎藤尚実さん(28)は「セグウェイやドローンが日本以上に身近な存在になっていると感じた。日本では安全面での規制などが厳しく、爆発的な普及には至っていないと思う」と指摘し、「中国では運用面で、より柔軟な対策を取っていることが普及の一因になっているのかもしれない」と語った。

 現地関係者が「中国の秋葉原」と紹介した電気店街に向かった。携帯電話関係の修理店やパーツを扱う店がずらり。巨大で派手な電飾を施した看板は電気店街共通の理念なのかもしれない。その中で最先端の店として紹介されたのが「無人コンビニ」だ。

 店内はガラス張りの冷蔵庫のみ。扉は施錠され、スマートフォンのアプリを通じて中の商品を決済すると、解錠して取り出せる仕組みだ。現地関係者は「まだ実験段階」と言いながらも、「完全キャッシュレス」と胸を張った。決済の仕組みは確かにハイテクだが「これなら日本の自動販売機でいいような…」。

(米沢支社・安達一智)

◎は土ヘンに川

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から