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「輪中堤」整備、19年度にも着工 戸沢・蔵岡地区、県や国が住民と合意

2019年03月18日 08:46
県などが開いた住民説明会。住民の理解を得たとして、輪中堤を整備する方針が決まった=戸沢村・蔵岡地区公民館
 昨年8月の豪雨で2度の浸水被害に遭った戸沢村蔵岡地区について、県や国土交通省新庄河川事務所は17日、治水対策として集落全体を堤防で囲む「輪中堤」を整備する方針を決めた。同日開いた住民説明会で理解を得られたとし、2019年度内の早期着工を目指す。事業費は10億円前後となる見通し。長年水害に悩まされ続け、いまだに多くの住民が豪雨の再来を不安視する同地区で、いよいよ大型治水事業が本格的に動きだす。

 説明会では、集落南側に高さ最大約3メートルの堤防を整備し、一部農地も含めて集落を囲む案が示された。昨夏と同程度の雨量があった場合でも、越水しないよう高さに余裕を持たせる。一部住宅は移転が必要となり、今後、地質調査や詳細設計に入る。

 輪中堤は現在の農道上に築堤されるため、一部住民から営農への支障を懸念する声があったが、県は「側道を設けるなど、利便性を損なわないような対応を考える」と理解を求めた。同地区会長の長沢勇夫さん(65)は「県や国に要望を受け入れてもらい、多くの住民が納得していると思う。将来の大雨に備えて早期の実現をお願いしたい」と期待を寄せた。

 前回説明会の住民意見を踏まえ、新たな追加対策も示した。昨夏氾濫した地区内を流れる角間沢川は、最上川への排水がスムーズになるように下流の蛇行箇所を直線状に改良するほか、流水中の土砂を沈殿させて取り除く「沈砂池」を設ける。排水ポンプ施設脇には発電機室を整備して非常用電源を移設し、燃料タンクなどを設置する。

 蔵岡地区公民館で開かれた説明会は今回で3度目。これまで輪中堤を含め四つの治水案を提示していた。高橋英信県河川課長は「3度の意見交換を経て、大方の了解を得られたと思う。細かい内容は今後も住民と意見交換しながら進めていきたい」と述べた。

 政府は15日、昨年夏に最上地域を襲った豪雨などを「局地激甚災害」に指定し、戸沢村を含む県内4町村が対象となった。自治体の復旧事業で国の補助率が引き上げられ、豪雨災害からの早期復興が期待される。

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