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県内初、山形に民間の乳児院 来月開所、鶴岡の施設も民営化模索

2019年03月26日 09:16
県内初の民間乳児院。5人部屋は広々としたスペースを確保し、床暖房を採用している=山形市
 県内で初めて民間事業者が運営する乳児院が、4月1日に山形市内に開所する見通しとなったことが25日、分かった。県が施設基準に照らして、近く開設を認可する方針。県は、県内唯一の県立鶴岡乳児院(鶴岡市)についても民間移譲を模索しており、乳児院の運営に関して民営化の流れが進みそうだ。

 乳児院は家庭で保育を受けられない乳児の養育施設で、児童福祉法に基づき医師や看護師などの配置を義務付けている。民間運営の新たな乳児院は山形済生病院(山形市)、はやぶさ保育園(同)などを運営する社会福祉法人「山形県済生会」(浜崎允支部長)が開設する。同市小白川町2丁目にあった介護老人保健施設フローラさいせいを改装し、一部フロアを乳児院とする。

 乳児院の名称は「はやぶさ」で、定員は20人。職員は非常勤の医師1人、看護師5人、栄養士1人、保育士9人など計25人を配置する。施設面積は約820平方メートル。5人部屋が4室で、臨床心理士がミラーガラス越しに遊びの様子を観察する心理療法室を設ける。乳児院の役割として里親につなぐケースが多いため、里親と子どもが実生活に向けて触れ合う宿泊型訓練室を2室置く。床暖房やセキュリティーを重視した電子ロックも備えた。

 一方、県子ども家庭課によると鶴岡乳児院は22日現在、定員30人に対して16人が入所している。乳児院は家庭環境の複雑化を背景に必要性が高まっているが、県内は鶴岡市に県立施設があるだけで地域偏在が課題となっていた。県は内陸部からの利用が多い現状を受けて今後、県内2施設の体制とする考え。他方で乳児院は全国的に、社会福祉法人などが運営する民営化の流れが進んでおり、県は鶴岡乳児院の民間移譲も検討していくとみられる。

 済生会によると「はやぶさ」開所後は、まず中央児童相談所(山形市)との連携を確認しながら職員研修などに取り組む。4月10日以降、鶴岡乳児院からの転院希望に応じて子どもを順次受け入れるほか、県外の乳児院から入所する子どもも迎えるとしている。

 鶴岡乳児院では、職員が観察業務を怠ったため16年12月、男児が心肺停止の状態となり重篤な後遺障害が残る事案が起きた。また県が事故を把握後、半年経過してから公表した対応も問題視された。済生会は「呼吸確認を含めた目視を10分置きに行うなど、安全管理を徹底していく。子どもの社会性が乏しくならないよう、高齢者らとの世代間交流も大切にして育てたい」としている。

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