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水素タンクから酸素抜き取り不十分か 今年2月発生、上山の爆発

2019年04月24日 09:35
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 上山市金谷の上山工業団地にある「山形バイオマスエネルギー」(五十鈴川潔社長)の発電施設で今年2月に発生した爆発事故で、鋼鉄製のふたが吹き飛んだ水素タンクから酸素を抜く作業が不十分だったため水素爆発が起きたとみられることが23日、関係者への取材で分かった。専門家によると、水素は非常に燃焼しやすく、タンク内で空気中の酸素などと混ざり合った状態だと、静電気や火花などで爆発につながるという。

 関係者の話を総合すると、発電施設では、木材チップを燃焼させて取り出した水素をタンクに貯蔵し、発電するエンジンの燃料としていた。タンク内で酸素と水素が混ざり合った状態だけでは爆発は起こらず、専門家の1人はタンク内で火花や静電気が生じた可能性も指摘する。また、燃料として水素を送り込む内焼機関側からタンク側に火などが逆流する「逆火(ぎゃっか)」という現象が起きたことも考えられるという。

 一方、施設の運営を担う山形バイオマスエネルギーは同日、来月11日午後7時から初めて住民説明会を開くことを明らかにした。今月26日には設計・施工を担当したテスナエナジー(東京都、山本貴士社長)とともに記者会見を開き、これまでの状況などを説明する予定だ。爆発事故からは2カ月以上が経過。住民からは「遅すぎる」「安全対策は示されるのか」などと不安の声が上がっている。

 市によると、事故では発電施設から半径約450メートルの地域で建物計17棟、車両1台が被害に遭い、鋼鉄製のふたが飛んできた住宅の30代女性がけがをしている。近くに住む60代男性は「少し間違えば人が死んだかもしれない。納得できる安全対策が示されない限り、稼働開始は受け入れられない」と話し、40代男性は「記者会見よりも先に、住民に説明するべきではないか」と語った。

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