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憲法、社会保障を巡り主張 参院選立候補予定者の公開討論会

2019年06月16日 10:13
 参院選県選挙区の立候補予定者による公開討論会が15日、山形市の山形国際交流プラザで開かれ、憲法改正や社会保障制度などで主張を交わした。

 立候補を表明している自民現職の大沼瑞穂氏(40)と、無所属新人の芳賀道也氏(61)が出席。▽憲法▽社会保障制度改革▽多子世帯への税制優遇▽財政再建▽山形県の観光―の5テーマに対して両氏が政策や考えを訴えた。最後に握手を交わして議論を締めくくった。

 日本青年会議所東北地区山形ブロック協議会(西方茂太会長)の主催。動画配信サービス「ニコニコ生放送」で中継された。

【公開討論会2氏の発言要旨】
▽憲法
合区解消など訴え-大沼氏
 結党以来、改憲の論議はあったが、行われなかったのは平和憲法が国民に愛され、戦後の日本を支えた柱だから。憲法改正の議論では自衛隊の9条への明記、参議院の合区解消、教育の充実などを訴えていく。特に合区解消は大きなテーマ。地方と東京との格差を是正するためにも実現はトップ事項だと思う。

立憲主義堅持する-芳賀氏
 多くの命が奪われ、その反省から出来上がったのが日本の憲法だ。立憲主義を堅持することが大事であり、特に9条の精神は変えてはならない。平和主義を守るには9条に自衛隊を明記する改憲ではなく、わが国が自衛権を行使できる範囲を明確にすることだ。現政権による改憲はすべきでないと考える。

▽社会保障制度
健康寿命を延ばす-大沼氏
 2040年には団塊ジュニアが高齢者となり現役世代の人口が急激に減る。健康で長く働くこと、医療費抑制を見据え健康寿命を延ばすことが求められる。国家予算の半分が、社会保障を含め厚生労働省が抱える。歳出改革はどこを中核病院とし連携体制を築くか、情報通信技術(ICT)化を進めるかが重要だ。

一体改革、推進必要-芳賀氏
 巨額の財政赤字は改善されず、将来は不安にさらされている。少子高齢化に対応して生活者の安心を守るためには、社会保障と税の一体改革の推進が必要だ。私たちが払っている今の消費税8%が、本当に社会保障のために使われればいいが、実際はそうではない。これを正していかなければならない。

▽多子世帯の税制
安心プランを策定-大沼氏
 自民党の若手が子育て世代の支援について議論し、幼児教育の無償化や奨学金制度の拡充につながった。子どもを多く育てた人はフランスのように年金を上乗せしたらどうかという意見もある。保育所整備だけでなく、子どもが伸び伸びと過ごせる場所をつくる子育て安心プランも策定した。しっかりと取り組みたい。

児童手当18歳まで-芳賀氏
 子どもの多い世帯を優遇することは賛成だ。ただし控除で優遇する政策は、税金を払っていない家庭にメリットがない。児童手当を月1万5千円に増額し、18歳まで給付するべきだ。子どもが5人いるという親から、教育費がかかり過ぎというメールが届いた。フランスのように直接サポートを手厚くする必要がある。

▽財政再建
消費増税、政党超え-大沼氏
 歳出が膨らむ中、現在の「高福祉低負担」から「中福祉中負担」を実現するためには社会保障と税の一体改革、経済成長による税収増、歳出改革の三つしか手だてはない。経済成長なくして財政再建はなく、社会保障に充当する消費税率の10%への引き上げは政党を超え前に進めるべきだ。国民に理解を求めていく。

10月の増税は反対-芳賀氏
 税収が不足する中、大企業が一番恩恵を受けられるような企業減税が行われている。かつてのように応分の負担をしてもらうことが大切になる。中小企業にメリットのない企業減税はやめ、もっと別の形でサポートしていきたい。本当に必要な増税であれば納得するが、10月からの消費税増税は断固反対だ。

▽本県の観光
トンネル整備に力-大沼氏
 この6年間で政府の観光政策の効果は本県にもじわりと効いている。外航クルーズ船は酒田港に毎年寄港するようになった。山形新幹線は携帯電話の不感区間が解消されている。観光客受け入れではこうした設備投資も大切。新幹線のフル規格化は県民の願いだが、まずは米沢―福島間のトンネル整備を進めたい。

雪国を生かし振興-芳賀氏
 吉村美栄子知事が進める台湾と本県の国際チャーター便誘致は大きな成果を上げ、搭乗率も高く推移している。(安定就航のため)県内空港の滑走路延長に向けてしっかり取り組む必要がある。雪国ならではのウインタースポーツ、冬の修学旅行への補助も実現したい。それが本県の観光や地域の振興につながる。

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