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陸上「NDソフト」新監督に金田氏 名将、南陽で世界狙う

2019年06月17日 11:51
40年ぶりに地元に戻り、NDソフトアスリートクラブを率いる金田剛新監督=南陽市
 南陽市の実業団陸上チーム「NDソフトアスリートクラブ」の新監督に、同市出身の金田剛氏(59)が就任した。佐川急便の初代監督として五輪選手を輩出し、指導チームを全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)に導くなどした名将。今春から地元で指揮を執り始め、「世界に通用する選手を山形から出したい」と意気込んでいる。

 日大山形高で陸上を始め、1年時の県新人大会では800メートルと1500メートルで2冠を達成。進学した日大では箱根駅伝や全日本大学駅伝などで活躍し、県縦断駅伝でも南陽・東置賜チームの主力を担った。実業団の旧ダイエーに所属し、1988年ソウル、92年バルセロナ両五輪の男子マラソンで4位入賞した同期の中山竹通氏らと練習を重ねた。マラソンなどで活躍した佐藤進監督の下、1カ月で1200キロという走り込みをこなし、指導者としてのベースも培った。

 選手としての実績を評価した佐川急便から打診を受け、「チャンスがあるなら挑戦したい」と、27歳の若さで創部したての監督に就任。当時はわずか3人でのスタートだった。ダイエー時代の経験を生かして選手を鍛え上げ、96年アトランタ五輪マラソン代表に大家正喜氏らを送り出した。「育てる人間が現状に満足してはいけない」と、旧日立電線やトーエネックでも指導に当たり、どちらも2年ほどでニューイヤー駅伝出場を果たした。

 本県出身選手を自身のチームに引き入れ、佐川急便ではベルリンマラソンで2002、03年に日本人トップだった松田和宏氏(東海大山形高出)を育てた。陸上女子長距離の名伯楽で今年4月に亡くなった小出義雄氏は、尊敬する指導者であり飲み仲間だった。生前、山形へ戻ることを電話で報告すると、「地元で監督ができるなんてよかったね」と自分のことのように喜んでくれたという。

 地元に戻るのは40年ぶり。金田氏は「一番緊張感がある。指導者として最後の仕事にしたい」と特別な思いを抱く。指導では、選手たちに自分の可能性を信じさせることを何よりも大切にしている。「NDにはポテンシャルを秘めた人材がいる。まずは3年ぶり2度目のニューイヤー駅伝出場を決め、24年パリ五輪に選手を送り出したい」と力強く誓った。

【プロフィル】かねだ・たかし 南陽市宮内出身。宮内小―宮内中―日大山形高―日大。大学時代は2年時に1万メートル、3年時にマラソンと3000メートル障害で県新記録を樹立。3000メートル障害の記録は昨年まで40年近く破られなかった。1983年にダイエーに入り、87年から佐川急便で指導者に。94年にはチームをニューイヤー駅伝初出場に導いた。NDの監督就任は4月1日。59歳。

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