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相次ぐ損壊、観光打撃

2019年06月20日 08:21
鶴岡駅前で液状化
 本県沖で起きた地震では、鶴岡市内で液状化が発生し、JR鶴岡駅前の一帯でぬかるんだ地面に車が沈み込むなどした。これまでも大規模地震のたびに、住宅地が陥没するといった深刻な被害が相次いでいる。

 液状化とは、水分を多く含んだ砂質の地盤が地震の揺れにより液体のように流動化する現象で、地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。

 国土交通省によると、2011年の東日本大震災では、9都県で約2万7千棟の住宅などが被災。埋め立て地が多くを占める千葉県浦安市では、地割れや陥没などで深刻な被害が出た。18年の北海道地震でも、札幌市清田区で住宅地が陥没するなどした。

【避難者数】3市町で3267人
 鶴岡市内の3705世帯9429人に出された避難指示は19日午前1時すぎに解除されたが、最大で同市や酒田市、遊佐町の計3267人が避難所などに身を寄せた。同日正午現在でも鶴岡市では58人が自宅に帰れない状態だった。

【観光・経済】予約キャンセル、風評懸念
 鶴岡市立加茂水族館は営業したが、予約のキャンセルも。奥泉和也館長は「キャンセルが増えるのではと心配。風評被害が広がらないでほしい」と話す。

 酒田市では国指定史跡の旧鐙屋で柱やはりに多数のひび割れが見つかったため19日から当面休館する。

 三川町の映画館「イオンシネマ三川」は天井や壁面の一部に亀裂が入り、19日朝から営業を中止した。

 24時間体制で稼働しているソニーセミコンダクタマニュファクチャリングの山形テクノロジーセンター(鶴岡市)では、安全装置が作動し全ての生産設備が一時停止。順次生産を再開している。

【人的被害】鶴岡、最多12人けが
 避難中の転倒や地震の揺れでベッドから落ちるなどし、庄内地方だけでなく、県内各地でけが人が確認された。県や各自治体への山形新聞の取材では、重軽傷者は計20人で、鶴岡市が最も多い12人。酒田市4人、新庄、遊佐、高畠、川西の各市町で1人ずつとなっている。

【交通網】羽越本線きょう再開
 JR東日本山形支店によると、19日は羽越本線が村上(新潟県村上市)―鶴岡間で終日、陸羽西線は古口―余目間で始発から夕方まで運転を見合わせた。山形新幹線や内陸部の在来線の多くは、始発から平常通り運行した。羽越本線は20日、始発から全線で運転を再開する。

 18日の下り最終の山形新幹線つばさ159号は庭坂(福島市)―板谷間で運休となり、乗客約190人はタクシーなどで目的地へ向かった。奥羽本線ではこのほか、下りのつばさ1本を含む上下7本に最大1時間31分の遅れが出た。

 県によると、日本海東北自動車道、山形自動車道、余目酒田道路の一部区間の通行止めは、19日未明までに解除された。路面に段差が生じた鶴岡市堅苔沢の国道7号は8時間半にわたり片側交互通行となった。

 山形、庄内両空港の定期便に影響はなかった。

土壁が崩れ落ちたかしわや旅館の館内=19日午後1時9分、鶴岡市湯温海
【建物被害】文化財など37施設被害
 文教施設では鶴岡市内の高校で内装材が破損するなどしたほか、国指定重要文化財の旧鶴岡警察署など文化財4施設を含む計37施設で被害を確認。同市の県立こころの医療センターなど医療機関3施設で一時、ボイラーが破損するなどした。

 ブロック塀の倒壊などは鶴岡市11カ所、酒田市15カ所、三川町2カ所、遊佐町1カ所で発生。鶴岡署鼠ケ関駐在所など県有の7施設でも外壁などが損傷した。3漁港で岸壁に生じた段差などを確認。民家被害については、県や各市町が全容把握を進めている。

【ライフライン】最大で6051戸停電
 東北電力送配電カンパニー山形支社によると、鶴岡と酒田の両市内は地震発生後、最大で6051戸が停電していたが、19日午前6時45分ごろまでに全て復旧した。鶴岡市内ではガス管が壊れ、湯温海、三瀬、水沢の各地区で断水したが全て復旧した。下水道のマンホール2カ所が陥没しているのが見つかった。

【学校】庄内の小中高40校が休校に
 鶴岡市の全26小学校と全11中学校、酒田市の2小学校が休校となった。高校は庄内農業が休校、鶴岡市内の3校が通常より早く授業を終了した。

 鶴岡市では、2小学校が19、20日に計画していた修学旅行を見合わせた。林間学校の切り上げ、自然教室の取りやめなど課外活動への影響が広がった。

 酒田市では19~22日、2小学校が予定していた飛島での宿泊体験学習を中止。他の小学校も、仙台への修学旅行や鳥海高原での自然体験教室を延期とした。

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